初心者ブログ

ブログはじめました

東独にいた 1巻 感想

前になろうの方でソ連系の話を書こうと思ったのですが、周囲に消されるからやめとけと言われまして、やめましたが、この作品は上手い事したなあと言う感じです。社会主義国家と資本主義国家の対立を書く上では深く、ドロドロとして陰鬱な雰囲気になりがちで、そこを明るく書こうと思うのならば相当な腕を要求されます。この作品が使ったテクニックは、超人を出す事でファンタジー色を強くする事。実際オリンピックでは東ドイツのメダル獲得数は異常で、近年ではドーピング疑惑がまことしやかに囁かれているのですが、そこを使って様々な肉体改造の結果、超人が出来たとされています。実際されている嫌疑からの描写ですから説得力があります

あらすじ自体は身体改造を受けた東ドイツの軍人ミラベルと彼女が恋心を寄せる書店の店長で、実は国と対立するテロリストの長、フレンダーでもある青年ユキロウとの関係を描いた話なのですが、やはり冷戦時代にある陰鬱さはありますが、それをアクションと少しのギャグ要素で緩和している感じです。そして深まるミラベルとユキロウの対立とお互いへの感情。正直ミラベルとユキロウは悲恋以外に考えられないのですが、そこをどう書いていかれるのか楽しみです。作者は新人さんらしいので画力はそこまでないのですが、成長を含め、楽しみです。二巻も買ったらレビューしていきたいと思います